―――人の歴史は、神の歴史の模倣なのだろう。

神は自らの姿に似せて人を造り、人の営みが思い通りにいかないと少数の清き生き物達をのぞき地上の全てを洗い流した。

ふたつの背徳の町は滅ぼされ、

驕りの塔は打ち砕かれた。

けれどなお、人は暴逆を繰り返し、造物主たる神にすら逆らおうとしている。さらには神の領域に足を踏み入れようと。

そう、人 自らが神にさえなろうと。



全てを始まりへと還そうとしている男がいた。

聖なる書物は自らが造りあげた地上の全てを洗い流した神の所業を記した。

それと同じことをしようか。

違うのは…

「――先の神は、優しすぎた。私は誰も…生かしたりなどしないさ」

方舟に乗るのは人でも動物たちでもないということ。

方舟に乗るのは、神。

ひとりになろうとしている神がいた。







☆なじ☆
小説にするには時間が足りないし入り口絵に使うには長すぎる文章が浮かんできたのでこんな感じに。
恒例言いわけ&説明ターイム☆
最初の文章は「神の歴史」じゃなくて「神々の歴史」の方がいいんですガネー。でもそうするとちょっとおかしくなるので単数形に。 「神の領域に足を踏み入れようと」ってワンピ世界の科学はまだそこまで進んでねえでス。 えーとマー終りの方の科白はエネルのなんですけど、「先の神」っていうのはノア達と動物達を生かした聖書の神様とガン・フォールさんのことです。
後々になって恥ずかしくなってくる自分の為にも今のうちから注釈を書いておきますが、これ書いた時点で本誌の方は「戯曲」までです。イコール神が空島落としたるーって言ってるのは判ってるんですけど私は神の最終目的をよく理解できておりません!つーことで後々この文章と全然違う展開?と言うか何と言うかなことになってきても見逃して下さいNE!
タイトルはあれです、ダンテの神曲。読もうと思って中学ぐらいの時に本借りたんですけど分厚すぎて即やめました。ので、神曲がどんな内容なのかは知りませんゆえこのタイトルはノリです。


03.4.18


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